カナダ移住先として高評価
Updated on Dec. 20, 2020:
カナダが移住先・世界トップ 5の評価:
2020年12月リリースの MIPEX 指数・移住先評価で、カナダは世界52カ国中 4番目の高スコアを獲得しました。カナダは国連人間開発指標でも例年
Top 3 に評価されており、今回は医療体制、カナダ市民権取得制度改善等の要素が評価されました。
MIPEX Source:
https://www.mipex.eu/key-findings
"MIPEX" (Migrant Integration Policy Index) 移民統合政策指標は、包括的な国際標準ベンチマーキングであり、新規移民者雇用、言語習得・教育機会均等、帰属意識、地域コミュニティ社会参加の状況を指数化したものです。MIPEX
スコアからは、カナダへの新規移住者が適切なサポートを受け、地域コミュニティ社会にスムーズに受け入れられているカナダ移住政策の実効状況を把握することが出来ます。トロント市の
Ryerson 州立大学・主任研究員 A. Triandafyllidou 氏によれば、これらの MIPEX 指数を分析、他国の MIPEX指数とも長期スパンで比較検討することにより、カナダ移住政策の今後の適切な修正・改善の立案に有効であると述べております。2020年12月・MIPEX報告書によれば、最も評価されたカナダ移住の基本政策は
"反差別" であり、これはカナダ国憲法・権利と自由憲章に記されている多文化主義政策、世界をリードする優れた法律・政策がベースとなっております。
一方、マイナス要因としては、カナダ永住権者には参政権が与えられておらず、地方・国レベルでの政策決定機関に於いてカナダ永住権者を意見・権利を代弁する機会が少ないことが指摘されております。しかしカナダ永住権者には、希望者に対してはカナダ市民権を早期に取得する機会が与えられており、この点は評価されております。その他、カナダ永住権取得希望者が世界中から急増する状況下、永住権申請から永住権が認可される迄の所要期間の長さが指摘されております。
カナダの教育制度、様な文化を積極的に受け入れる教育、機会均等及び、子供達が学校で安心して学べる環境と行き届いた配慮については例年通り高く評価されております。一方で、カリキュラム内容、高等教育の各専門分野では引き続きアップデート・改善が図られております。
MIPEX 評価・最高スコアを獲得した国はスウェーデンで総合得点が86点、フィンランドが85点で2位、ポルトガルが81点で3位、次いでカナダが80点、ニュージーランドが77点で5位となっております。
MIPEX 移民政策グループ・調査部門ディレクター、トーマス・ハドルストン氏によれば、英語圏の国々の中では、従来 MIPEX で高評価を得ていた米国、英国、豪州といった国々がポピュリズム的政治圧力の下で評価を落とす一方で、カナダは多様性を受け入れる寛容性と文化、充実した先進の高等教育が高く評価され、世界中の国々から、より多くの優秀な人材がカナダ移住を目指しております。
⇒ カナダ移住政策評価レポート REMITRY
Date: Dec. 21, 2020:
海外送金モバイル決済サービスを提供する英国・Remitly社が先頃、世界101の国・地域に於ける、インターネット・月間平均のキーワード検索ビッグデータの分析結果を基に、移住を希望・検討する国として最も多く検索された国を、検索元の国別に集計分析した結果、最多30ヶ国から支持された移住先としてカナダが1位となりました。上位10ヶ国は下記の通りです:
- カナダ (30)
- 日本 (13)
- スペイン (12)
- ドイツ (8)
- カタール (6)
- オーストラリア(5)
- スイス (4)
- ポルトガル (3)
- アメリカ (2)
- イギリス (2)
上記、国名の右横のカッコ内数字は、希望移住先1位として選んだ国の数を示しており、カナダは 2位日本に 17ポイントの大差をつけております (日本は東南アジア諸国からの支持が多かったようです)。
⇒ Source: REMITLY
情報メモ:
COVID-19 で世界が揺れた2020年に、世界中の google 検索ビッグデータを分析したところ、2020年10月迄の10ヶ月間だけでも「海外移住」関連キーワード検索が全世界で29%も増加、更に詳細の分析をしますと、生活水準・情報インフラ産業基盤・教育水準・低失業率・皆保険医療制度・治安・政情の安定度・食料自給率、資源国であるか等を踏まえた結果として、最も注目された国としてカナダが第一位となっております。風光明媚な観光地が多く、多様性を重んじ移民にも寛容、長年に亘り最も安全な国として、OECD・国連等の国際機関から最上位に評価されてきたカナダが第一位となったことは驚きではありません。
カナダ移住 参考リンク
☆ カナダ永住権とは ?☆ カナダ投資ビザの解説
最終更新:2023年4月7日