COPR First Landing 手続の解説
Date: July 22, 2021:
2021年6月21日以降、有効な COPR(= Confirmation of Permanent Residence・カナダ永住権確認書)の所有者はカナダ渡航が許可されております。2020年3月に
COVID-19対策・渡航制限を導入して以降、約23,000人に COPR が発行されています。2021年6月21日より前は、2020年3月18日以前に発行された有効な
COPR所有者が COVID-19・カナダ渡航制限を免除されていました。2020年3月18日以降に COPR 発行を受けた方の場合、カナダ政府が認める渡航制限免除措置、あるいは米国の居住者でカナダに移住する方だけがカナダ渡航を認められていました。COPR
の期限が切れている方は、カナダ渡航が認められませんが、この場合の COPR 再発行申請手続きについては近日中に カナダ移民局(IRCC) website
で発表される予定です。なお COPR の有効期限は一年で、健康診断の受診日から起算されます。カナダ渡航・到着後は 14日間の検疫が義務付けられますが、ワクチン接種完了者は検疫が免除されることも同日発表されました。
ワクチン接種完了者について:
カナダ渡航の14日前迄に Moderna, Pfizer-BioNTech, AstraZeneca(COVISHIELD), Janssen(Johnson
& Johnson) のいずれかの COVID-19ワクチンを二回接種した方が該当します(Janssen のみ一回接種)。2021年8月9日以降はワクチン接種をしていない18歳未満の子供とワクチン接種を完了した大人の同伴者も、カナダ移民局が指定するホテルでの宿泊・検疫が免除されます。また、ワクチンを接種していない12歳未満の子供に義務付けられていた到着後14日間の検疫も、ワクチン接種完了者(保護者)と同伴であれば不要となります。
Date: Feb. 2, 2021:
カナダ永住権が認可されますと COPR(= Confirmation of Permanent Residence 書式 IMM 5688) が移民局から発給されます。この
COPR・有効なパスポート・その他必要書類(e.g. 銀行残高証明書) を携行し、カナダに渡航・入国することにより "カナダ永住権"
の発効手続き (To activate the visa of permanent residence) が完了します。この手続きは First
Landing と呼ばれ、COPR に記載されている有効期限以内にカナダに渡航・入国し手続きを完了する必要があります。有効期限は原則、移民局指定の健康診断を受診した日から一年以内となります。
First Landing 渡航手続:
"ArriveCAN アプリ" から渡航情報 (e.g. カナダ入国後の14日間の自己検疫計画)を入力、搭乗前 72時間以内に航空会社が指定する
PCR検査を受診・陰性証明を提示する必要があります(COVID-19の症状が出た場合は搭乗できません):
⇒ ArriveCAN アプリ ダウンロード
カナダの空港到着後の手続きは 2020年12月から電子化されております:
(不明な場合は空港のカナダ移民局職員の指示に従って下さい)
⇒ カナダ移住 First Landing PORTAL
補足事項(1):
渡航後のカナダでの定住の計画を示す書類(e.g. カナダ国内の居住先住所、賃貸契約書または住宅の所有権を証明する書類、生活資金保有していることを証明する銀行残高証明等証明)及びカナダでの就労予定・求職計画書(e.g.
勤務先名、雇用主からの手紙)等の携行が必要な場合があります。
補足事項(2):
有効期限切れとなった COPR または PRV を所持している方についてはカナダ移民局(IRCC) からの連絡をお待ちください。2020年7月から 導入された "ウェブフォームによる問い合わせ・渡航申請" は 2021年1月5日付で廃止となっております。
用語説明:
COPR:
"Confirmtion of Permanent Residence" (書式: IMM 5292 or IMM 5688
永住権確認書の意) の略称で、新規にカナダ永住権認可を受けた者を対象にカナダ移民局(IRCC) から発行される書類です。カナダ永住権認可後、最初にカナダに渡航する際、カナダ入国時に、この
"COPR" を移民局に提示・審査を経て "カナダ永住権" (= "PRV", Permanent
Resident Visa of Canada) の発給手続が完了します。この最初の渡航の際、日本国パスポートを持っている方は通常、"eTA"(=
電子渡航認証) 取得は不要です。
PRV:
"Permanent Resident Visa of Canada" ⇒ "カナダ永住権" の略称。
Date: May 29, 2020:
(参考: 2020年5月時点での過去の情報)
COVID-19 パンデミックの状況下、カナダ移民局(IRCC)は新しくカナダ永住権を取得する方々を対象とした申請受付・審査手続きに関する新ガイドラインを2020年5月29日に発表しました:
- 永住権ビザ申請受付は継続されます。
- 提出された申請書類に不備がなければ、通常手続きに従って審査されます。
- 提出された申請書類に必須添付書類の不備があった場合、90日以内に審査開始可否の判断がなされます。何らかの理由で必須添付書類に不備がある場合、不備の理由がコロナウイルスに起因する場合等、その理由を述べたメモを添付することが重要です。理由を述べたメモを添付しなかった場合、申請書類は受理されず返却される場合があります。
- カナダ国内からの永住権申請で、扶養家族がカナダ国外在住のケースは、審査は継続されますが、遅延が発生する可能性はあります。また、カナダ国外在住の扶養家族がカナダへの渡航を許可される迄は永住権認可は保留されますが、カナダへの渡航が許可され次第、下記の手順で手続が進められます:
“COPR”と”PRV” ビザについて:
“COPR” または “PRV” ビザの保有者で、ビザの有効期限内にカナダ渡航できない場合は、IRCC カナダ移民局の公式サイトから Web
Form を使用し、理由・状況を説明したメモを添えてその旨を “事前通知” しなければなりません。その後、状況が改善しビザ有効期限内に渡航できるようになった場合は、規定の書類を準備し、出来るだけ早くカナダに入国することをお勧めします。カナダ渡航前にビザ有効期限が切れてしまった場合、カナダ移民局に前述の
“事前通知” をした方のケースは原則、 90日以内にカナダ移民局 (IRCC)にで "COPR” または “PRV” ビザの再審査が行われます。
“COPR” または “PRV” ビザ再審査について:
申請者がカナダ移民局(IRCC) にカナダ渡航が可能になったことを IRCC・Web Form を使用して通知した後、申請者とその家族の方々がセキュリティチェック(無犯罪証明書精査・健康診断)
をパスし、有効なパスポートを所持していれば、再審査が開始されます。もしカナダ渡航が可能になったにもかかわらず 60日間、その旨をカナダ移民局(IRCC)に伝えていない場合、その理由を説明したメモをカナダ移民局(IRCC)に提出する必要があります。
以上の様にパンデミック状況下に於いてもカナダ移民局は、提出された申請書の書類不備を理由に一方的に申請を却下したりすることはなく、申請者の方々の為に柔軟な対応維持に努めております。
カナダ永住権 Reference
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